2019年5月掲載

特別インタビュー
モータージャーナリスト 大谷達也氏が語る
Audi Q5 TDIの魅力

Audi唯一のクリーンディーゼルモデル Audi Q5 TDIにモータージャーナリスト 大谷氏が実際に試乗。 ディーゼルエンジンの持つ力と、その魅力を語ります。

数多くのノウハウが凝縮されたAudiの「TDI」

Audiは「技術による先進」をスローガンとして掲げるとおり先進技術の採用に非常に積極的です。また、一度開発した先進技術を熟成させながら長く採用し続けるのもAudiの哲学といえます。フルタイム4WDのquattro、軽量ボディ設計のASF、ダウンサイジング・コンセプトのTFSI、デュアル・クラッチ・トランスミッションのSトロニックなどは、いずれもAudiが他社に先駆けて採用したもので、これもAudiの先進性を示しています。  直噴ターボディーゼルの「TDI」もAudiが他社に先駆けて量産化した技術のひとつ。実はTDIに用いられるコンピューター制御は極めて複雑かつ高度なもので、優れた製品を開発するには多くのノウハウと経験が必要とされます。この点、他社に先駆けてTDIを実用化したAudiにはアドバンテージがあるともいえます。

Audiのディーゼルエンジンは燃料噴射圧がガソリンエンジンの10倍前後であったり、1回の燃焼中に複数回の噴射を高精度に行なうなど、一面ではガソリンエンジンを上回るほど高度な技術が採用されています。その意味でディーゼルエンジンはハイテク志向の強いAudiに相応しい技術ともいえるでしょう。

欧州におけるディーゼルエンジンの人気

 欧州では「車両価格は多少高くてもディーゼルエンジンの優れたトルク特性を手に入れたい」と考えるユーザーは多く、特にドイツでディーゼルモデルを最上位グレードに設定することが少なくないことも、その根強い人気を裏付けています。
ちなみに欧州では軽油の価格が必ずしもガソリンより安いとは限りません。つまり、燃料コストのメリットはほとんど存在しないのです。しかも、一般的にいってガソリンモデルよりもディーゼルモデルのほうが車両価格は高い。にも関わらず、少なくない数のユーザーがディーゼルモデルを選んでいる事実は、性能面におけるディーゼルエンジンの優位性を示しています。また燃費に優れるディーゼルエンジンは一般的にCO2の排出量が少なく、この点ではむしろガソリンエンジンよりも環境に優しいといえるのです。

運転時に感じるTDIならではの魅力

 ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも大きなトルクを発生するとよくいわれます。実際、Audi Q5 40 TDI quattroの最大トルクは400Nmで、ガソリンモデルであるAudi Q5 45 TFSI quattroの370Nmを上回っています。
 トルクが大きいクルマは加速感に優れ、とりわけディーゼルエンジンは1500-3000rpmといった日常的に使うエンジン回転数でのトルクが強大で、市街地を走っているときに少し強めにアクセル・ペダルを踏み込むと、背中をグッと押されたかのような力強い加速感を味わうことができます。

また回転数が高まる前に素早くトルクが立ち上がるので、アクセル・ペダルを踏んでから実際に加速に移る際の素早さも注目してほしいポイントです。
 もうひとつの長所は高速道路での追い越し加速が素早い点にあります。ガソリンエンジンで素早く追い越そうとすると高いエンジン回転数まで引っ張ることになりがちですが、ディーゼルエンジンは回転数を低く保ったまま大きなトルクを生み出すことができるので、遅いクルマを楽に追い越せます。追い越し可速時にシフトダウンの必要があまりないことも特長です。
 実際にAudi Q5 TDIに乗り込むとエンジン・ノイズの音量はディーゼルとしては低めで、ディーゼルエンジンであることを想起させる金属音もさほど目立ちません。振動も小さく快適なのが印象的です。またディーゼル特有の匂いは、運転席はおろか、車外にいても一切感じることがないのも魅力です。

走りだけではない。Audi Q5の注目すべき特長

 ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも大きなトルクを発生するとよくいわれます。実際、Audi Q5 40 TDI quattroの最大トルクは400Nmで、ガソリンモデルであるAudi Q5 45 TFSI quattroの370Nmを上回っています。
 トルクが大きいクルマは加速感に優れ、とりわけディーゼルエンジンは1500-3000rpmといった日常的に使うエンジン回転数でのトルクが強大で、市街地を走っているときに少し強めにアクセル・ペダルを踏み込むと、背中をグッと押されたかのような力強い加速感を味わうことができます。

PROFILE

モータージャーナリスト/AJAJ会員/
日本モータースポーツ記者会会員

1961年生まれ、神奈川県出身。大学卒業後、電機メーカーの研究所にエンジニアとして勤務。1990年に、二玄社に入社し、CAR GRAPHIC編集部に配属。2002年、副編集長に就任。2010年よりフリーランスのライターとして活動を開始。現在は自動車雑誌、ウェブサイト、新聞、一般誌などに記事を寄稿。2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

"数値で見る"
Audi Q5 TDIモデルの魅力と
ガソリンモデルとの違いを徹底比較

細部まで磨き上げられたデザイン性と、居住性の高さ、そして走行性能も併せ持った人気のSUV 「Audi Q5」に新たにクリーンディーゼルエンジンモデル「TDI」が誕生しました。 走りや経済性など、ガソリンモデルとはまた異なる特長を持ったTDIモデルの魅力を各種数値と共に紐解きます。 今ならクリーンディーゼルとガソリンの両モデルを同時に体感いただける特別な試乗会も実施中です。

Audi Q5に新しい選択肢、TDIの魅力
1. 低回転域から発生する力強いトルクがもたらす余裕の走り。

TDIエンジンのポテンシャルを引き出す
quattro® × 7速Sトロニック

最大トルク
400Nm
1,750-3,000rpm

ガソリンモデル(TFSI)と比べ、低回転域からの力強いトルクが魅力のTDIモデル。AudiのTDIは常にトルクを活かすための最適なギアを選択する7速Sトロニックによる制御と、Audi独自の4WDシステムquattroとの組み合わせにより、市街地での走行や高速道路での安定走行を実現。ロングドライブも快適です。

2. 高効率で、経済的。価格もお求めやすく。

驚きの燃費性能

15.6km/ℓ*1

ハイオクと比べ一度の給油で

2,100円削減*2

TFSIモデルに比べ本体価格差

-550,000円*3

エコカー減税適応で

-242,900円*4

TDIモデルはその特有のエンジン特性により燃料消費を抑え優れた燃費を達成。
経済的な軽油が燃料であることに加え、ガソリンモデルよりも車両価格が抑えられる、車検時のエコカー減税が受けられるなど、コスト面での優遇も魅力です。

数値でみるAudi Q5 エンジン別比較

トルクフルで経済性も兼ね備えた
TDIエンジン モデル

パワフルかつ洗練された走りを叶える
TFSIエンジン モデル

エンジン別のスペックを比較

Audi Q5 40 TDI quattro

Audi Q5 45 TFSI quattro

15.6 km/ℓ 燃費性能(JC08モード) 13.9 km/ℓ
140 kW(190 PS)
3,800-4,200rpm
最高出力 185 kW(252 PS)
5,000-6,000rpm
400 Nm(40.8 kgm)
1,750-3,000rpm
最大トルク 370 Nm(37.7 kgm) 1,600-4,500rpm
軽油 使用燃料 無鉛プレミアム(ハイオク)
6,360,000 円 車両本体価格*5 6,910,000 円

Audi Q5 TDIモデル フォトギャラリー

    • *1
    • ・JC08モードにおける計測値。
    • *2
    • ・燃料タンク容量(70ℓ)と経済産業省資源エネルギー庁による石油製品価格調査から算出。(軽油:131円/ℓ、ハイオク:161円/ℓ)
    • ・価格は2019年5月17日現在のもの。
    • *3
    • ・Audi Q5 45 TFSI quattroとAudi Q5 40 TDI quattroのオプション無し、車両本体価格比較の場合。
    • *4
    • ・自動車取得税100%減税、自動車重量税100%減税、自動車税75%減税の合計額で算出。
    • ・自動車取得税減税は2019年9月30日までに、新車登録・届出した場合が対象。
    • ・自動車重量税減税は2020年4月30日までに、新車登録・届出した場合が対象。 新規検査後に受ける最初の継続検査時にも免税。
    • ・自動車税減税は新車購入(新規登録・届出)の翌年度に適用。2020年3月31日までの新車登録者を対象。減税率は概ねの数値となります。
    • ・上記減税内容は2019年4月現在のものです。エコカー減税の詳細については国土交通省の発表をお確かめください。
    • *5
    • ・掲載の車両本体価格は2019年5月17日時点、消費税(8%)込価格となります。
    • ・各種オプション料金は含まれておりません。
    • ・Audi Q5 40 TDI quattro(左)とAudi Q5 45 TFSI quattro(右)の車両本体価格となります。