様々な走行シーンでの Audi Q4 e-tron の走行性能を体感

Audi Q4 e-tron Nature Touring Event Report

筆者:EVsmart 寄本 好則

富士山麓や比叡山の自然の中を駆け抜けて
電気自動車の気持ちよさを満喫

電気自動車がラグジュアリーなモビリティであるということは、実際に走ってみるとわかるはず。モーターならではの静粛性やシームレス&パワフルな加速感、エンジン内で燃料が爆発することによる振動がない快適な乗り心地など、大排気量多気筒化などでエンジン車が目指してきた高級車の理想を、電気自動車はそもそもの特長として備えているのです。今回の「Audi Q4 e-tron Nature Touring」は、自然豊かなステージで完全な電気自動車である Audi Q4 e-tron の走りを満喫するためのワンデイイベントとして開催されました。
ツーリングの舞台は首都圏と関西圏の2カ所。4月22~23日には静岡県の富士スピードウェイホテルを拠点に山中湖周辺で設定された約50kmのコースを走ります。5月20~21日は滋賀県のびわ湖大津プリンスホテルを拠点として、琵琶湖湖畔や比叡山ドライブウェイを巡る約50kmのコースが設定されました。




ホテルでのオリジナルランチと約1時間のツーリングを楽しむ

首都圏と関西圏の2会場では、各日、午前と午後の走行グループに分けて、各回に5組程度の方が参加しました。それぞれ、拠点となるホテル内のレストランでとびきりのランチが用意され、午前のグループは走行後にランチ、午後のグループはランチの後で走行するというスケジュールです。
私は、昨年レポートした「Audi e-tron Cannonball Tour」と同様に、電気自動車情報専門のウェブメディア『EVsmartブログ』でも後日レポート記事を紹介するための取材を兼ねて、動画担当のスタッフとともに首都圏開催最終日となった4月23日午後のグループに参加しました。

富士山の絶景とともにランチコースの美味を堪能

午後グループは11時30分からホテルのエントランスで受付開始。12時から13時30分までレストランでコース料理のランチをいただき、13時30分から開会式とブリーフィング。14時にツーリングをスタートして16時頃にゴール、随時解散するというスケジュールです。
ランチ会場となったイタリアンレストラン『TROFEO』のプライベートルームには大きな窓があり、本来は雄大な富士山の絶景が広がっています。残念ながら、私が参加した日はやや曇りがちな空模様で、富士山の全景を見ることはできなかったのですが、桜鯛のソテーをメインとした絶品のコース料理を堪能することができました。今回に限らず、Audiにふさわしい上質なライフスタイルを体感できるのは、アウディジャパン販売が主催する走行イベントの醍醐味です。

ブリーフィングではアウディの電動化ビジョンについて紹介

走行前のブリーフィングでは、Audi Q4 e-tronや走行コースの概要とともに、意欲的な電動化への取り組みについて説明されました。Audiでは電動化戦略「Vorsprung(フォアシュプルング=先進)2030」として、2026年以降、ニューモデルは電気自動車のみとして、2033年までに内燃エンジン搭載モデルの生産を段階的に廃止していくことを発表しています。
今回の試乗車として用意された『Audi Q4 e-tron』と『Audi Q4 Sportback e-tron』は、アウディジャパン ブランドディレクターのマティアス・シェーパース氏が2022年の年頭記者会見で語った「一部の富裕層だけがEVに乗る時代は終わった」ことのシンボルと言えるモデルです。
また、アウディジャパンではフォルクスワーゲン、ポルシェなどグループ3社と独自の高出力急速充電ネットワークである「Premium Charging Alliance(PCA)」を構築。2023年末までに全国50カ所のホテルなどに100基の普通充電器を無料設置することを発表するなど、日本でも電動化に向けた意欲的な取り組みを展開しています。上質なEVライフを楽しめるのは、Audiというブランドならではの付加価値になりつつあるといっていいでしょう。

BEV専用プラットフォームならではワンクラス上の室内空間

いよいよ、ツーリングのスタートです。取材チームが試乗したのは『Audi Q4 e-tron』。キャッチフレーズは「Audi初のコンパクト電動SUV」ですが、実際に見て乗ってみた印象は威風堂々。完全な電気自動車(BEV)専用プラットフォームである「MEB(Modularer E-Antriebs Baukasten)」を採用して開発されているため、ホイールベースを最大化することが可能となり、室内空間やラゲッジスペースは上位クラスの広さを実現しています。
総電力量82kWh(実際に使うのは77kWh)の大容量バッテリーを搭載しているため、車重は2トンを超えますが、最高出力150kW、最大トルク310Nmを発揮するモーターはアクセル操作に対して素直かつスムーズに反応してくれるので、一般道での走りにはむしろ軽快さを感じるくらい。最小回転半径は5.4mと、このクラスのSUVとしては小回りが利く印象です。

ワインディングから高速道路走行まで往路と復路で2ステージの走りを実感

試乗するのは、富士スピードウェイから三国峠のワインディングを走り、山中湖北岸を経て道の駅富士吉田へ向かう往路と、富士吉田忍野ICから須走ICまで東富士五湖道路を快走して富士スピードウェイに戻る復路、全行程約50kmのコースです。車載メーターの電費計を活用して、全コース走行後に5km/kWh以上の電費を達成すれば、Audiオリジナルグッズ(サーモボトル)がプレゼントされる「電費チャレンジ」という趣向も用意されていました。
取材チームはEVsmartで動画制作を担当するテスカスさんと2人で参加したので、往路はテスカスさんがハンドルを握り、復路を私が担当する役割分担をして、電費チャレンジのクリアも目指します。スタート時のバッテリー残量(SOC)は80%ほどでした。とはいえ、Audi Q4 e-tronの一充電航続距離はカタログスペックで594km(WLTCモード)です。この時点での航続可能距離表示も400kmを超えており、コースを2回ほど周回してそのまま東京へ戻っても無充電で到着できるくらいの余裕はあります。電気自動車は航続距離の短さが不安という声を聞くことは多いですが、バッテリー容量や航続距離性能、充電性能をきちんと把握して使いこなせば、さほどに不安を感じることはありません。

往路の電費は4.3km/kWh 電費チャレンジのクリアがピンチ?

往路は標高約1200mの三国峠を越えるワインディングを走ります。富士スピードウェイホテルあたりの標高は約570mなので、標高差約600mを駆け上るドライブになります。電気自動車は、上りと下りでまったく電費が違うのが特徴のひとつ。当然、上り勾配のルートでは電費はとても悪くなります。一方、下りのルートでは回生ブレーキで電力を回収できるので、電費が良くなるというだけでなく、長い下りを走るとバッテリー残量が増えていくのです。いくら下り坂であっても、エンジン車で走ってガソリンが増えることはありません。自動車で走ることに使うエネルギーの大きさや、電気の大切さを実感できるのは、電気自動車に乗ることで得られるメリットのひとつでもあります。
電費チャレンジという目標があるとはいえ、ワインディングではAudi Q4 e-tronの走りのポテンシャルを試してみたいのも人情です。「電費は復路でなんとかするから、峠越えの道は気持ちよく走ろう!」ということにして、テスカスさんが爽快ドライブ。助手席の私ともども、とても気持ちのいいドライブを楽しむことができたのですが……。
折り返しポイントである道の駅富士吉田到着時のメーターを確認すると、電費は「4.3km/kWh」と、電費チャレンジの目標値である「5km/kWh」を大きく下回っていました。ルートの距離は往路が30km弱に対して、復路は約20kmしかありません。はたして、電費チャレンジをクリアすることはできるのでしょうか。

7.1km/kWhの電費でゴール 省電費ドライブのポイントは?

参考までに、折り返しポイントである道の駅富士吉田の標高は約900mです。富士スピードウェイホテルの標高が600mほどなので、復路は全体で約300mの下り勾配ルートとなります。テスカスさんと交替してハンドルを握り、今までの経験から「電費チャレンジクリアは大丈夫だろう」とは思いつつ、高速道路はもちろん一般道でも省電費運転を心掛けて走りました。結果は、ゴールした時点のメーター表示が「7.1km/kWh」。参加者中トップタイの記録だったということで、EV専門メディア編集長の面目を保つことができたのでした。
省電費運転といっても、基本的には参加者と先導車などで隊列を組んで走りましたから、特別に速度を落として走ったなどということはありません。あえてコツを挙げるとすれば、無駄なアクセル操作を避けること。下り坂ではコースティング(惰性走行)を活用して、できるだけアクセルは踏まずに走ることを心掛けました。Audi Q4 e-tronは、ステアリング裏のパドルシフトで回生ブレーキの強さをコントロールすることができ、一番弱くすると回生ブレーキを使わないコースティングになります。電気自動車に乗り慣れるほど、このパドルシフトのありがたさを実感します。

これからも趣向を凝らした楽しいツアーを期待!

今回の「Audi Q4 e-tron Nature Touring」では、日帰りのショートトリップながら、ワインディングから高速道路走行まで、Audi Q4 e-tronの静かで、滑らかで、パワフル、そしてエコロジーなドライブを体感することができました。
アウディジャパン販売では、電気自動車(Audi e-tron)の導入に伴い、幅広いオーナーや購入検討をしている方々にEVの醍醐味を知っていただくために、趣向を凝らしたツーリングイベントを開催しています。イベント参加は有料ですが、参加費を超えたラグジュアリーで有意義な体験ができる機会です。これからも、趣向を凝らした楽しいツアーが企画されることを期待しています。

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