Luxury Experience

Audi Grand Tour in Europe Event Report

コロナ禍も明け、4年ぶりに弊社主催の、
「Audi Grand Tour in Europe」が久しぶりに開催。
ドイツ、オーストリアを駆け抜ける感動体験

連日サウナを思わせるアジア特有の熱気を感じる日本を飛び立ち、降り立った地はミュンヘン国際空港。ヨーロッパ特有のカラッとした気候と夏の日差しを感じながらも平均20−25度の快適な夏に、旅の気分は一気に高まります。
ミュンヘンでの滞在に選ばれたバイリッシャーホーフホテルは、19世紀初頭に宮廷貴族や王族向けの宿泊施設として設計され、ルネッサン様式の豪華さと優雅さで名声を博し、今でも地元の人に愛される老舗ホテル。
ドイツ最初の集合場所はこちらのロビー。初めましての方や、お久しぶりの面々とドイツでの再会は刺激的で、皆様のテンションが上がっているご様子でした。
夕食はホテルから歩いて数分の「シュパーテンハウス」へ。19世紀初頭に創業された伝統的なドイツ料理の人気レストランで、オクトーバーフェストの時期には大変な賑わいだそう。ドイツ産の「ロゼスパークリングFlaschengarung(シャンパーニュと同じ製法)」で乾杯のあとは、「サーモンのタルタル」や美味しいドイツパン、「シュニッツェル(ミートカツレツ)」が次々と供され、お酒も進み楽しい旅のスタートになりました。

2日目はチャーターバスで、一路Audiが実際に製造されているドイツ本社(インゴルシュタット)のファクトリーツアーへ。
まずはAudi博物館で、専門のガイドからの解説を聞きながらAudiが誇る名車の歴史を見ていきます。
こちらの博物館はAudiの創業者であるアウグスト・ホルヒの名を冠した「アウグスト・ホルヒ・ミュージアム」としても知られており、Audiの輝かしい歴史と革新的な技術の進化、初期のAudi車から最新モデルまで、幅広い車両が展示されています。
Audiの起源であるホルヒ(Horch)を含む4つの自動車メーカー「DKW」「Wanderer」「Audi」の貴重な車の展示も見られ、皆様興味深く沢山写真をお撮りになっていました。

ランチは「Audi Forum Ingolstadt」のカフェへ。大人気メニューの「カリーブルストソーセージのカレーソースかけ」や「ウィンナーシュニッツェル」など、ドイツの様々な名物料理やイタリアンをブッフェスタイルでお召し上がり頂けたので、皆様楽しそうに取り皿に珍しいお料理やデザートを沢山お取りになって、お食事を召し上がりました。

午後は実際に製造している現場を見られるファクトリーツアーへ!Audiタウンと称されるその敷地総面積は約134平方km。その広さは、東京ドーム約2,800個分に相当する広大な面積。バスに乗り込み沢山ある工場を巡回しながら、ロール状の鋼から、型にはめてプレスし、塗装をし、組み立て、全世界に出荷するという一連の工程を専門ガイドによる解説を聞き、現場を見せてもらいながら巡って行きました。
まだ未公開の新製品などの生産もあるため、撮影は禁止。皆様残念がりつつも心のシャッターを切り、目に焼き付けていらっしゃいました。

インゴルシュタットを後にし、一向はバスで再びミュンヘンに戻り、ディナーはそろそろ和食を欲している頃。ということで市内のホテルマンダリンオリエンタル内にある「Matsuhisa」へ。こちらは和食とペルー料理のフュージョンとあって、大皿による取り分けスタイルでの提供。斬新なお味のお料理の数々に皆様大変驚いてらっしゃいました。

3日目の朝、バスでホテルを出発。いよいよ待望の「Audi RS e-tron GT Grossglockner Alpine tour」の開幕です。
ツアーが始まる前に現地のAudi Expertからブリーフィング。ドイツの標識や、走行時の注意事項などをレクチャーしてもらい、いよいよ全員お揃いのアスカリブルーのAudi RS e-tron GTに乗り込んで、今夜の宿「Tauern Spa」を目指して、Audi RS e-tron GTを走らせます。
走り出してすぐに広がる広大な農耕地の景色に「北海道みたい。」という言葉しか表現が見つからない島国の見識の狭さを恨めしく思うほど、日本よりずっとずっと広く、遠くが霞む西洋絵画のような美しい景色を揺れる車窓から眺め、ドイツに来たことを実感させられます。
環境配慮に厳しいヨーロッパの一部区間は、制限速度を電気自動車と、内燃機関では速度制限を変えている区間もあり、負荷をかけない電気自動車ならではの環境に優しい、そして静音性の高い走りを堪能しながらアクセルを踏みました。

一時間半ほどしたところで、1863年創業4つ星ホテルの併設するレストラン「Feuriger Tatzlwurm」に到着。こちらでは地元の郷土料理のランチを堪能。
レモンクリームソースを付けて食べる「カーベルヤオ(タラ)のグリル」と、酸味の効いた「豚肉の蒸し煮とザウアーブラーテンクヌーデル(ジャガイモのお団子)」からメインをチョイス。デザートには輪切りにしたりんごをこんがりときつね色に揚げた「アプフェルキューヒレ」とコーヒーを頂きながら、気持ちのいい空気と山々に囲まれた、外で食べるランチは何倍にも美味しく感じました。

ランチ後、暫く走った所でハプニングは起きます。
山間部特有の急激な天候悪化で、大雨、落雷、そして卵大程もある雹に見舞われる事に。しばらく車を止めて、天候の回復を待った後、雨も落ち着き、いざルートに戻ると予定ルートだったGerlos Pass(ゲルロス峠)が先ほどの悪天候で倒木。道路を塞いでしまい全面通行止めになってしまいました。
来た道を戻りアウトバーンで迂回。長時間運転の上に、休憩も出来ず皆様お疲れのご様子だったので、プランには無かった沿道の喫茶店で休憩していただく事に。車を降りて皆様ご自身の車を見てビックリ。雹被害で、車体に軽い凹みが複数箇所も。
その後見せてもらったWEBニュースによると、車の窓ガラスが割れたり、屋根が割れたり、死者も出るほどの雹被害が出ていたそうで、屋根がカーボンでボディが頑丈なAudi RS e-tron GTの中に留まっていたお陰で、難を免れた事を知って大変驚きました。

予定より2時間遅れで3日目の宿、「Tauern Spa」に到着。「Tauern Spa」はオーストリア ザルツブルク州カプルン(Kaprun)のアルプス山脈を望む場所に建っており、豊富なスパ施設や、温泉プール、サウナ、スチームバスなどが完備されている素晴らしい施設なので、長旅で疲れた体も自然の美しい景色を楽しみながらリフレッシュできます。
夜はホテルのレストランでディナー。「ブラートブルスト(豚の血のソーセージ)」などの郷土料理メニューをブッフェから取り放題、そして選べるメインメニュー(写真は鴨肉のソテー)「Audi Grand Tour」のスペシャルコースが用意されておりました。この日の話題はもちろん悪天候の話で持ちきり。あんな大きな雹は日本でも見た事ない!と、皆様興奮気味に語りあった夜でした。

天候が心配された4日目、このイベントのメインであるGrossglockner 山岳道路に向かう朝。おそるおそる開けたカーテン越しに見えた空は曇り。「せっかく行っても、霧や雨で何も見えないかもしれない。せっかくドイツまで来たのに。」そんな気持ちを抱えながらも、皆様祈るような気持ちでGrossglocknerに向かい車を走らせました。
「晴れてくれた!」思わず窓を開けて歓喜の声を上げたくなるほど、Grossglocknerの景色は神々しく美しく、そして雪を頂に乗せた高く聳える山脈が青空に映えていて、バックミラーを見ると、太陽に光った美しいAudi RS e-tron GTの車列があまりにも格好よく。まるで映画を見ているような美しい光景はまばたきさえも勿体ないと思ってしまうほど。
「もっと美しい景色を見せてあげるよ!」と、ガイドが連れて行ってくれた場所はその山脈の最高峰。360度見渡すかぎり3000m級の山々が連なっていて、どこを撮影していいのかわからなくなるほど美しい景色に、皆様あちらこちらで夢中でシャッターを切ってらっしゃいました。

再び車に乗り込み、次なる目的地、オーストリア カリンティア州の「Pasterze Glacier」(パステルツェ氷河)へ。オーストリア最大の氷河であり、現在進行形で氷河の後退が進んでいるため、環境への影響にも注意する必要がある事を聞かされ、ここへ環境負荷の少ない電気自動車で伺って良かった。と、強く想い、2000年前から凍ったままの氷河を眺め、太古の昔に思いを馳せました。
感動の体験と景色を堪能したところで、ランチ会場となっている「Hotel Dolomitengolf」へ。こちらはゴルフ場とホテルが併設された4つ星ホテルに併設されたレストラン。四方を山脈に囲まれた山深い場所にある為、レストラン営業は4月から10月まで。緑が眩しい芝生に縁どられた池に映り込んだ美しい山々を見ながら、スープ、そしてボリューミーな「牛フィレ肉のステーキグリルポテト添え」の後に出てきた、あまりにも大きい「アイスクレープ」のデザートに皆さん感嘆の声を上げていました。

さて、ここから自由解散。皆様思いおもいのルートでホテルを目指し、車を止めて写真を撮ったり、早くホテルに戻ってSpaに行ったりと、自由な時間をお楽しみ頂きました。
19時に再びホテルのディナーで皆さんと再会。「豚肉のグヤーシュ(豚肉とトマトとパプリカの煮込み)」などの郷土料理が盛り込まれた「Audi Grand Tour」のスペシャルコースを食べつつ、皆さんの思い思いの午後の過ごし方を聞かせてもらい、楽しい夜になりました。

5日目の朝、この度一番の綺麗な青空の中、Audi RS e-tron GTを走らせ、一路オーストリアからドイツへ戻ります。

いくつかの湖と山々を走り抜け、車を進めた先に急に現れた、美しい湖。テーガン湖の北岸に位置する「Käfer Gut Kaltenbrunn」が本日のランチ会場。付近はビリオネアと呼ばれる方々の別荘が立ち並び、この日も多くの上流階級の方々が、グラスを傾けていらっしゃいました。
湖畔に面した広いベランダに腰を降ろし目を上げると、地元の作家ルートヴィヒ・ガンホーファーが描いた絵ではないかと思わせれる美しさ。

こちらでは本当にゆっくりと時間が流れていて、旅の途中であることを忘れてしまいそう。キンキンに冷えたオレンジアイスティーを頂き、郷土料理「レバークネーデル・ズッペ(肝臓を使ったお団子のスープ)」からはじまったランチは「鶏むね肉のグリルの炒め煮野菜添え」「ラズベリーのタルト」などがゆったりとしたペースで供され、皆様最後まで沢山のおしゃべりを楽しむ事が出来ました。

そしてこの素敵な旅は帰路を残すだけ。名残惜しい気持ちでハンドルを握り、最終目的地となっている出発地点のホテルへ戻り、全員無事ケガも無く旅程を過ごせた事を喜びあい、また再会を誓って日本への飛び立ちました。


今回の「Audi Grand Tour in Europe 」では、5日間のうち3日間は絶景のワインディングからアウトバーン、ドライな路面、叩きつけるような大雨と、様々なシュチュエーションのドライビング体験をすることが出来ました。
Audi RS e-tron GTはスーパースポーツEVならではの圧倒的でリニアな加速と低重心がもたらす、安定したコーナーリングでワインディングを楽しめ、アウトバーンでは0-100 km/h約3.3秒の加速で車線変更もスムーズに出来ました。
制限速度がないというアウトバーンをAudi RS e-tron GTの卓越した走りが、他国で運転しているという緊張感を、安心感へと変えてくれたかは特筆すべき点だと強く思いました。

環境に配慮した電気自動車の時代が、もうそこまで来ていることを実感できた「Audi Grand Tour in Europe 」でした。

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