Audi People

Audi 大阪中央サービスセンター テクニシャン/チームリーダー|栗本健太

Audiに携わるスタッフの日々の業務に対する情熱やこだわりなどをご紹介。
お客様のAudiライフを支える高いクオリティ、その背景に迫ります。

※掲載内容は2019年8月9日時点のものです。


弊社で働くテクニシャン
全体の技術力向上に貢献したい

2019年7月にドイツで開催された“第15回Audi Twin Cup World Championship”において、日本代表チームがツイン(総合)部門で見事優勝の快挙を成し遂げました。今回は、日本代表チームの一員として参加したAudi大阪中央サービスセンターの栗本健太に話を聞きました。


Audi Twin Cupとはどのようなものですか

全世界のAudi正規ディーラーのサービス品質向上を目的とした技能コンテストです。弊社など、日本のAudi正規ディーラー全126店舗のテクニシャン(メカニック)とサービスアドバイザーが対象で、テクノロジー部門とサービス部門の2つ(Twin)に分かれて予選、日本大会に臨みます。World Championship(世界大会)はさらに世界一の座を狙うもので、今年は29か国57チームがドイツ・ヴィースバーデンに集結。日本からは日本大会の両部門の上位成績者3名ずつ、計6名がチームを組んで出場しました。私はテクノロジー部門の一員としてこれに臨みました。

World Championshipで
優勝できた理由は何ですか

日本代表の6名は弊社だけでなく、全国のAudi正規ディーラーから集まったメンバーで、はじめて顔を合わせる人たちばかり。年齢も社歴も勤務地もバラバラでした。それでも、のべ17日間におよぶ強化合宿で、お互いの知識や技術力、得手不得手や仕事の進め方、性格までも把握し、自然と役割分担ができていきました。こうしてお互いを信頼し、自分のやるべきことに集中できたことが最大の勝因だと思います。一緒に大会に臨んだメンバーは、いまでは大切な戦友ですね。

帰国後、仕事に変化はありましたか

Audi Twin Cupでは、チームで短時間に結果を出すことが求められましたので、思っていることはすべて口に出し、意思疎通を心がけました。これは効果がありましたので、今も実践しています。会話することで、今やっている仕事の内容やその根拠になっている考え方が伝わり、複数のテクニシャンで行う作業も効率アップしていると感じます。また、クルマの故障診断の際にはその原因を論理的に考え、根拠を導き出してから臨むようになりました。経験則で作業することが多い整備の現場ですが、そこに理論が加わることでより的確でスピーディな修理や整備ができるようになり、またお客様への説明にも説得力が加わったと思います。

今後の目標を教えてください

Audi Twin Cupはコンテストですので実務とは異なりますが、それだけに広い知識と技術が要求されます。つまり、Audi Twin Cupに向けて勉強することで、現場では偏りがちなスキルを平均的に押し上げることができます。私はそれを実感しましたので、今後は後輩たちのAudi Twin Cupへの参加をアシストして、弊社テクニシャン全体の技術力向上に貢献したいと考えています。また、Audi Twin Cup World Championshipでの経験を伝えることで、彼らのモチベーションアップにつながれば嬉しいですね。