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お客さまの期待に応える美しい仕上がり
Audiが誇るボディペイント技術

大切に乗っている愛車をこすったりぶつけてしまった。「元どおりにきれいに直るのだろうか?特にボディカラーが心配」

ボディ修理の場合、多くの方が気にするのは修理箇所と他の箇所との色の違い。Audi Japan Salesでは、専任スタッフによる質の高いボディペイントを行っている。今回は、その質の違いに着目。サービスセンターのひとつであるAudi 品川サービスセンターを訪問して取材を行ってみた。

日々多くのAudi車の鈑金・塗装に対応する
Audi サービスセンター

Audi Japan Salesには、新車や認定中古車のショールームのほかに、点検や修理だけを行うサービスセンターが3カ所ある。ここ「Audi 品川サービスセンター」もそのひとつ。

ボディペイントを行うフロアに、鈑金修理を終えたクルマが運び込まれ、補修または交換したパーツに塗装が施されるのだ。フロア内にはペイントブースが2つあり、この日は一方で塗装作業が、もう一方では塗装後の乾燥作業が行われていた。

足を踏み入れてまず驚いたのが、その場の“空気”。塗装を行うところだけに、有機溶剤特有のきついニオイがあると覚悟していたのだが、実際は驚くほどクリーンな環境だったのだ。

環境に配慮して水性塗料を使用

Audiでは通常ボディペイントを行う際、水性塗料を使用している。水性塗料は、シンナーなどの有機溶剤を含まない塗料のこと。VOC(揮発性有機化合物)を出さない環境に優しい塗料として、Audiの新車ラインではいち早く水性塗料に切り替えている。

その一方で、補修時に使われるのはいまなお油性塗料が主流。というのも、水性塗料は油性塗料に比べて乾燥が遅かったり、湿度や水の影響を受けやすいなど、扱いが難しいというデメリットがあるからだ。

しかし、環境への影響や、作業に当たるスタッフの健康を考えると、できるだけ早い時期に水性塗料に切り替えることが望ましく、それを率先して実践するその姿勢は注目に値する。

熟練の業が光る調色作業

フロアの一角には塗料の缶がずらりと並んでいる。その数およそ60個。Audiのボディーカラーのバリエーションに比べると少ないような気がするが、それもそのはず、これらを組み合わせて必要な色をつくるのだという。これがなかなか難しい。

この日は初代Audi TT がフロントフェンダーとバンパーの修理で入庫していた。ボディカラーは“ブリリアントレッド”。さっそくスタッフが“調色”を始める。PCでボディカラーを指定すると、必要な塗料とその配合が表示される。今回はレッド、バイオレッド、ホワイトを使う。ただ、表示されたとおりに色をつくったところで、それが正解ではない。クルマのボディは経年劣化や、保管場所の状況によって大きく異なってくるため、微妙な調整を要する調色が必要となってくる。

そこでスタッフは、指定の3色にブラックを追加し、塗料を混ぜ合わす。そして、まずは“塗り板”という金属板に、試し塗りを行う。塗装用スプレーガンで塗料を噴き、乾燥したらまた塗料を噴く。実車と同じ工程で試し塗りをするのだ。最後にクリアを噴いて乾燥させたところで、実車の塗装と比較し、そこで色が違えば配合を微調整していく。このときは一度の調整で完了。作業にあたった由田芳光氏によれば「これまでの経験で色の作り方やさじ加減がわかっている」という。それにしても一発で決めるとは見事である。

再塗装箇所がわからないほどの完璧な仕上がり

実際に塗装を行っているペイントブースを外から覗くと、スタッフが舞を演じるような華麗なスプレーガンさばきで、ボディパネルに塗料を噴きかけている。田中氏は「塗料を均一に塗らないと表面がぶつぶつになって艶が出ませんし、そうなってからではあとから修正がききません。塗料が流れる寸前が一番良い艶が出るので、そのギリギリを見きわめながら慎重に塗ります。ポイントはいかに柔らかな動きで塗るか。また、スプレーガンを握るときにも、単純にオン、オフではなく、握りかたを加減しながら塗っています。クルマの運転でアクセルコントロールするのと同じですよ」。

乾燥後は塗装面の歪みや磨き残しがないかを専用のライトを使って入念に確認。ここで合格してはじめて作業が完了となる。修理した部分がわからないほどに美しく仕上がっており、このクルマのオーナーもきっと満足するに違いない。

クオリティの高さが自慢のAudiだけに、サービスに対するお客さまの期待も高い。Audi専任ならではのボディペイントなら、最新の設備や材料、そして、経験豊富なスタッフが誇る匠の技により、あなたの期待にきっと応えてくれるだろう。

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