2022年12月掲載

愛車が預けられたその先で。
大人の工場見学 by Audi Japan Sales

毎年の点検や定期的な車検など、愛車をベストな状態に保つため定期的なメンテナンスは欠かせません。
しかしご自身の愛車が入庫後にどのようなチェックを経て返ってくるのか知る機会はなかなかないのではないでしょうか。
今回はAudi 正規ディーラーとして数多くの車両メンテナンスを手掛けるAudi みなとみらいに密着。
Audi専用工場だからできる数々のテストなど、その裏側に迫ります。

工場見学ナビゲーター
Audi みなとみらい
サービスマネージャー|曽根 智博

日本最大級の整備規模を誇るAudi みなとみらいを統括するサービスマネージャーに最年少で就任。
お客様に最高の状態でお車をお返しできるよう日々工程の最適化を行うなど奔走中。

「お預かりした大切な皆様の愛車をどのように点検しているのか、隅から隅までご紹介します」

車検を通してAudi整備工場の裏側をレポートします

曽根:普段我々が車をお預りする際には事前にお客様の気になる点を聞き取ったうえでボディチェックを実施。どこをメンテナンスするべきなのかおまとめした上で丁寧に説明、ご相談をさせていただくところからスタートします。細かな傷があれば簡易修繕のご提案を差し上げますし、お客様にとってこれは必要なのでは?といった部分を見落とさずお伝えすることを大切にしています。 なるべく早く受け取りたいとご要望をいただくことも多いので、その際は車検日より前にチェックを行う「事前見積り」をお勧めしています。 車検ですと通常2泊3日~最長で1週間程度いただくことが多いのですが、事前の見積りをされていれば最速当日の朝お預けいただき夕方にお返しすることも可能です。

長く安心して乗っていただくため
車検時の点検は50項目に上ります

曽根:車検はそもそも国が指定した最低限の項目を確認する作業ですが、Audiの正規ディーラーに入庫いただいた場合は基本の車検項目にプラスしてAudi専用の機器を使っての診断を行っております。

走行に支障がない点検ではなく❝最高の状態を保つための点検❞を行うのが我々正規ディーラーに入庫いただく最大のメリットではないでしょうか。

Check Point1
「Audi専用テスター」で目に見えない不具合を発見

近年のAudiはそのほとんどが電子制御となっており、ひと目見ただけでは配線からシステムの状況までどうなっているのか判断が難しくなっています。そんなときに役立つのがAudi車専用のテスターという端末です。車両の見えない部分に点検用の小型端末を接続することで、ドイツ本国のサーバーと接続。過去の入庫履歴から整備情報まで管理されているので、最後の状態からどのように変化があったかひと目でわかる仕組みとなっているのです。これはAudi正規ディーラーであればどこでも配備されており、一般的な整備工場ではできない大きな違いと言えます。また検査は国家資格を持つ検査員と実務経験を長年詰んだ整備主任者が担当しますのでその点もご安心いただけます。

テスターを起動すればAudiの内部が可視化

曽根:テスターをつなぐことで図のようにAudi内部のシステムが可視化され、複雑に絡み合った各部位との関係性を分かりやすく確認することが可能です。不具合がある箇所は色がついてすぐに発見することができるので、イチからすべての箇所を確認することなくスムーズに、そして正確に把握することでスピーディな作業を可能にしているのです。

お手元で整備状況から作業の承認まで。
Audi Cam

Audi Camは、サービス入庫されたお車の状態を専用Webサイトから動画や写真でご確認いただくことができる先進のサービスです。入庫したあとは、作業実行の承認などすべてWeb上でスマートにやりとり。マルチデバイス対応で、いつでもどこでも24時間アクセスが可能。外出先でのちょっとしたお時間や、ご家族と相談しながら、整備内容をご覧いただけます。

詳細はこちら

対象店舗:Audi 世田谷 / Audi 豊洲 / Audi みなとみらい / Audi 堺

Check Point2
精密なセンサー類も専用ツールで徹底確認

曽根:運転支援機能の鍵を握る各種センサー類はまさにAudi先進技術の結晶であり、点検にはエイミングと呼ばれる作業が欠かせません。この作業にもAudi専用のツールが必要となります。
センサーが正しく作動しているのか、必要な情報を的確に捉えることができているのかなど、知らず知らずに発生するわずかなズレまでも感知して修正することができるのです。

「どこにもできない点検ができる。だからワンランク上の安心をお届けできていると考えています」

曽根:Audiは次々と先進の技術を取り入れることで、整備自体もより専門性が求められています。そのため各種点検にもAudi専用のツールを用いないと分からないことも多く、その点で正規の整備工場にお預けいただく価値はあると思います。 我々にお預けいただくからには単に走る最低限の点検ではなく、長く安心して乗っていただける点検を心がけています。

Check Point3
タイヤは走行状態を再現してチェック

曽根:タイヤの状態をチェックする際に大切なのは溝の深さからわかる消耗度合いだけではありません。ここで行うのがバランサーと呼ばれる特殊なタイヤ点検工程です。ひとつひとつのタイヤを専用機器に装着して実走行時の状態を再現。荷重をかけてホイールとタイヤのマッチングを確認することで正しい位置に設定し直すことができます。これにより直進の安定感や走行性能のアップ、さらに燃費の向上にも期待できるなど、日々の快適なドライブのために重要なポイントと言えるでしょう。

Check Point4
心臓部のエンジンは実際に音を聞くことが大切

曽根:ガソリン・ディーゼルエンジンのインジェクター(インジェクションシステム)は、エンジンに接続され、空気に燃料を混ぜて効率よく供給する装置。この部分の不具合は前述のテスターでは状態の見極めが難しいため、人の手によるチェックが欠かせません。多くの経験を積んだ熟練のスタッフが集音マイクをインジェクター部分に当て実際の音を聞くことによりわずかな違和感も察知。走行で最も重要な役割を担うエンジンの状態が正常か、徹底的に確認しているのです。

Tips
厳しい試験を潜り抜けた
Audiスペシャリストの証「テクニカルマイスター」

普段なかなか目にすることのないAudiのメカニックは「テクニシャン」と呼ばれ、さらにその中でも数々の資格を取得し、ドイツ本国の厳しいテストを突破したスペシャリストが「テクニカルマイスター」です。年1回のテストでこの資格を取得できるのはわずか30%程度であり、非常に深い専門知識を必要とします。この資格を持つスタッフが弊社の各整備工場には在籍し、クオリティの高いメンテナンスを実現しているのです。

Check Point5
ボタンひとつひとつのリアクションまでもチェック

曽根:Audi正規ディーラーでの各種チェックはエクステリアや内部機構だけでなく、内部のボタンひとつに至るまで実施しています。たとえばエアコンを調整するダイヤルは正常にまわるか、サンバイザー部分に内蔵されたバニティミラーのライトは正常に発光するか、ドアの開閉音に違和感がないかなど、細部に渡って感触のテストも行うことでAudiがこだわり抜いている各種リアクションが正しく動作しているのかテクニシャンが隅々まで検査しているのです。
これらの検査を経て、最後に100%手洗い洗車と車内のエアブローを行った後、お客様に万全な状態でお渡ししてます。

Audiのための最高の整備技術で
心からお客様に喜んでいただけるクオリティを届けたい

曽根:なかなかお見せできない整備の舞台裏でしたが、いかがでしたでしょうか。
今回は車検の場合を想定して各工程をご紹介してきましたが、実はスピードテストやヘッドライトのテストなどまだまだご紹介し切れないほどの検査を実施しています。
Audiはバッテリーの状態ひとつをとっても専用の機器が必要なほど精密にできており、1台に対して熟練のスタッフおよそ10名程がそれらを駆使して整備を行うことで、他ではマネのできないクオリティでの整備をお客様に提供できていると自負しています。

また、弊社スタッフは全世界でAudiの整備技術を競う競技会「Audi Twin Cup」でも活躍しており、国内では1位から3位まで表彰台の独占。さらに海外では世界第2位を受賞するほどの実力を備えています。これら世界最高峰の技術を弊社に整備をお任せくださった方にご提供できることが我々の誇りであり喜びでもあるのです。
これからもお客様の気付かない部分まで細部に渡る最高の整備をお届けしていきたいと思います。

※記事内でご紹介した設備は一部店舗で取り扱いがない場合がございます。あらかじめご了承ください。

Audi Japan Salesにぜひ各種点検・整備をお任せください。

ショールーム一覧はこちら
車検事前見積りを依頼する 入庫依頼をする